チェルフィッチュ「部屋に流れる時間の旅」待望の仙台公演

チェルフィッチュの舞台『部屋に流れる時間の旅』が、7月7日(金)と8日(土)の2日間、仙台市宮城野区文化センター パトナシアターで上演される。
2016年3月に京都で初演を迎えたのち、世界17都市を巡り成熟した最新作であり、仙台市市民文化事業団設立30周年記念事業として行われるもの。
仙台での公演は、『地面と床』に続き2作目となる。
チェルフィッチュは、演出家の岡田利規が主宰を務める演劇カンパニー。これまでに国内外の70都市で作品を上演しているほか、近年は『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』など海外からの委嘱作品の制作も行なっている。2005年に『三月の5日間』で『第49回岸田國士戯曲賞』を受賞。
作者の岡田氏は、震災と原発事故が起こった直後の数日間に、 未来への希望を抱えた状態で死を迎えた幽霊と、生者との関係を描こうと思ったのだという。
待望の仙台公演、チェルフィッチュの集大成ともいえる作品に、この地で出合える機会をお見逃しなく。

Photo ©Misako Shimizu

永遠の希望をもった死者への羨望と忘却
岡田利規と久門剛史(美術家)が切り開いた
「音/言葉/身体/空間」の新境地

活動20周年を迎えるチェルフィッチュは、常に言葉と身体の関係を軸に新たな表現を探求してきました。本作は、主宰 岡田利規によるこれまで以上に強度を増した言葉と俳優の身体が、美術家 久門剛史による微細な気配のにじむ音・空間と緊密かつ多層的な関係をむすぶ、まさにチェルフィッチュの“集大成”といえる作品です。

はじめに
仙台市市民文化事業団は1986年の設立以降、その時代に合わせた、国内外の優れた舞台作品を紹介してきました。この度は「設立30周年記念事業」として、チェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』の仙台公演を開催します。
チェルフィッチュは1997年の設立以降、日本の現代演劇を牽引する劇団として高い注目を集めています。従来の演劇の枠にとらわれない、口語を主体とした独特のセリフと、日常生活での所作を誇張したような特徴的な動きを用いて、これまでに日本のみならずアジア、欧州、北米などで活動の幅を広げてきました。
主宰・岡田利規は劇作だけでなく小説、美術展示の分野でも活躍していますが、2011年の震災以降、それまでの作風を大きく変化させ、社会の矛盾や緊張を示す作品を創作するようになりました。
今回上演する最新作『部屋に流れる時間の旅』は、死別した夫婦を描きながら、震災後の日本社会の歪みが立ち上がります。しかし、その歪みは俳優の静かな身振りや声を通して現れます。美術家・久門剛史による舞台空間は、「音/言葉/身体/空間」の新境地を感じさせ、チェルフィッチュの集大成ともいえる作品に出合えることが出来ます。
本作を通して、現代演劇を代表する劇団の舞台空間を感じ、改めて現代の社会を考えるきっかけとなればと考えます。

作・演出 岡田利規より
震災と原発事故が起こった直後の数日間に、わたしに押しよせてきた感情のなかには、悲しみ・不安・恐怖だけでなく、希望も混じっていた。これだけの未曾有の出来事が起こってしまったことは、 そうでなければ踏み出すことの難しい変化を実現させるためのとば口に、わたしたちの社会を立たせてくれたということになりはしないだろうか。そう思ったのだ。あのときは。 未来への希望を抱えた状態で死を迎えた幽霊と、生者との関係を描こうと思った。死者の生はすでに円環を閉じ、安定している。生き続けているわたしたちはそれを羨望する。わたしたちは苦しめられ、そこから逃げたくなって、忘却をこころがける。

会場
仙台市宮城野区文化センター パトナシアター
〒983-0842 宮城県仙台市宮城野区五輪2丁目12−70
TEL 022-257-1213
http://www.hm-sendai.jp/sisetu/miyagino/

日時
2017年7月
7日(金) 19:00
8日(土) 14:00

受付開始は開演の45分前・開場は30分前
上演時間 75 分

チケット
前売: 一般 3,500円 / 学生 3,000円
当日: 4,000円
全席指定

チケット取扱
チケットぴあ Pコード 459-352
0570-02-9999 http://t.pia.jp/
セブン-イレブン、サークルK・サンクス、ぴあ店舗でも直接販売
Livepocket http://t.livepocket.jp/t/chel_times-journey (PC・携帯)
日立システムズホール仙台 022-727-1875(店頭・電話)
せんだい演劇工房10-BOX(店頭)
イズミティ21(店頭)
三越(店頭)
藤崎(店頭)

クレジット
作・演出:岡田利規
音・舞台美術:久門剛史
出演:青柳いづみ、安藤真理、吉田庸

主催:公益財団法人 仙台市市民文化事業団
制作協力:boxes Inc.
製作:一般社団法人チェルフィッチュ
企画制作:株式会社precog

仙台市市民文化事業団設立30周年事業

WRITTEN BY
SEN.
仙台の文化の点を線でつなぐ、カルチャーマガジン“セン”。 仙台の文化的な場所やひと、アートなどにフォーカスし、仙台の良さ、仙台らしさを発信すべく、活動の場を広げている。SEN.のウェブメディアでは、仙台に携わる人それぞれの視点で切り取った情報を発信。異分野の人同士がトークを展開する、「点と点をつなぐインタビュー」も配信中。
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